隔世。
まさか、モーターショウが、
"小さく"
なる日が来るとは・・・。
東京モーターショウ2009、出展数3分の1、会場半分、
海外参加は僅か3社。
井上陽水が"くうねるあそぶ"ってた頃が若干ハタチ前後。
クルマは大きく、リッチに育つのが正しく、
使い始めたコンピュータで、あれもこれもと無闇に多機能化してました。
今からすると若干狂乱気味で、無駄に元気だったと思うけど、
"こんなん出来るようになりました!"
"次はもっとこれもいきますよ!"
って、肯定するのも、批評するのも飽きない時代だった。
その頃、エンジニアになりました。
トップランナーではないけど、
山のように"こなす"、
雑多な構成部品の設計でさえ、
ポリシーの主張と、新たな挑戦の織り込みが正義でした。
モーターショウも年々大規模になり、乗用車とトラックが年替わりになった事も。
あれから20年。
今、設計の正義は、
微に入り細を穿つ規制、基準、規格に適合している事。
そしてコストが安いこと。
いつの間にか、クルマは若者の憧れでは無くなり、
無邪気な夢の対象ではなく、費用対価値で量る実用品、
ステータスや環境姿勢のアピール手段に。
夢憧れと縁遠くなれば、ショウでおとぎ話を語る必要も無い、ということなのでしょうか・・・。
どんなにクルマが"実用品"化しても、モビリティ〜移動のヨロコビは、決して無くならない、語るべき夢は消えないと思っています。
クルマへの価値観は、経済的実用性だけじゃない。
今日、恐らく世界初の、携帯式燃料電池が、たった数万円で発売されました。
よきにつけ、悪しきでも、未来の足音がここに。