2014年5月16日金曜日

大学・考

”大学卒なので、自動的に給与が高い、昇格が早い。”

これが、中身を失っているのに延々と継続されているのが、
諸々ダメになっている元凶なのではないかなぁ。

元々、多分昭和初期あたり、大学とは
”世を背負って立つ、知的エリートの育成機関”として、
選りすぐりのごく少数の人材を排出していて、
その人材達も世の期待を認識していたんじゃないかと。

大学を出たからには、「公利」を導く先達に。

なので、世の中は彼らに報いるべく優遇したんだと思う。
ま、枝葉はともかく。
高等教育機関に対する様々な法的優遇も、
そこが正当性の根拠だと思うんですよね。

ところが昨今、その「優遇」は”大学卒”という切符を持つ者の
「権利」
だと位置づけられ、
”とにかく切符があるから優遇は当たり前”
に。
これは「公利」ではなく、まんま「私利」の追求だよなぁ。

じゃぁ、出来るだけ効率よく=勉強や努力は最小で切符を!
魚心に水心、より多く払えばより簡単に...。ビジネス化。

自然な流れ。

となれば、”学び最小”、本来なら入学も覚束ないレベルの人材が
”大学卒”として蔓延し、「優遇」は赤字化するのも自然な流れ。

現実に...
「赤字なのでは、止めれば良いのに」
でも、この優遇システムは、大企業では
殆どの場所で未だに堅持されていますね。
何故?...。

純粋に
”最高学府で学ぶ事への憧れ”や、
”大学でなければ、という学びたいなにかがある!”
ので大学を目指す皆さんはリスペクトしてます。

そして
”全力で学んだ”
皆さんの方が、まだまだ多い!と信じたいものです。

実際、そのまま研究の路を歩んだり、
素敵な皆さんも沢山存じていて、尊敬もしています。

でも、
採用担当として目にしたり、実際入ってくる大卒さん達を観ると...。

やはり、自動的に「優遇対象」に入れてしまうのは、
もう止めるべき...と思います。
時代としても。
そうなれば、「切符」の発行ばかりが目的の大学も減るんじゃなかろうか?
...そんなにシンプルではないか。

いずれにせよ、
ラベルではなく、本人をしっかり査定できる様にならないと。赤字に。
ま、自社は学歴条件無いのですけどね。
(作ろうとしている向きはあるけど)

雑感。