2014年12月3日水曜日

【本】「自分」の壁 養老孟司著 新潮新書刊

「”自分探し”なんてやめなさい」
お、自分も全く同じ意見を...
と思って手に取ってしまいました。

同じ...?生意気な(笑)。

いつぞやブームになった「バカの壁」の、養老先生の本。

「バカの...」は、流行ったが故に、
生来の天邪鬼と、タイトルの居心地の悪さから
読んでいなかったのですが、今回はサブタイトルが気に入って。

おこがましい言い方ですが、考え方の指向が近いのか
私が普段思っている事をより深く、
鮮明に説明されてしまいました。

例えば、個性について。
「...「本当の自分」は、徹底的に争ったあとにも残る。
 むしろ、そういう過程を経ないと見えてこないという面がある。
 最初から発見できるものでも、発揮できるものでもありません。」
「...徹底的に真似する事から個性は生まれるのです。」

...まとめられてしまった!
ま、それを期待したから買った、のでしょうけどね。
「自分」(苦笑)。

他に、政治、エネルギー問題や、SNSなど、
割に普段ホットに反応してる事象にも話は及ぶのですが、
ここではかなり「冷水」を浴びせられます。

一見冷めている...。

のですが、養老先生の方法論の方が、
実はもっと過激だという事に気付きました。
これは...。

ちょっと間をおいて、再読しようと思います。

http://www.shinchosha.co.jp/book/610576/