2015年10月4日日曜日

【本】失敗学のすすめ 畑村洋太郎 著 講談社文庫

やっと読みました〜。

やはり、
”話題になるとすぐには読まない天邪鬼”
が邪魔をしますね。

2015年5月17日日曜日

【本】神の国に殉ず(上中下)〜小説 東条英機と米内光政 阿部牧郎著 祥伝社刊

両親が戦中に少年期だったせいか、どうも私は
同年代の”普通”よりは
戦争(第二次世界大戦...大東亜戦争、かな?)が身近な様です。

いつもの盛岡の書店で、ちいさなポップのついたこの本に
つい引き込まれ、バイクの重量を増やして帰途につきました(笑)。

戦中を語る際に、当たり前の様に現れる二人なのですが、
彼らの足跡、世間の評の根拠について
”実は、知りたかった自分”
に、書店の平置き台の隅っこが気づかせてくれたので。

こういう時、”やっぱネットより書店”を感じますね(笑)。

さて、
明治後期の戦線拡大期から昭和20年の敗戦・旧軍解体までを
主力...終盤はトップの軍人として生きた二人。

2015年4月5日日曜日

【本】「それをお金で買いますか 市場主義の限界」マイケル・サンデル 著 鬼澤忍訳 ハヤカワ文庫刊

トイレを借りに、よく行く最寄駅近くの書店に寄った際、
歯医者の予約までの時間つぶしに...と店内をうろついていて目に付いた本。

以前から、何事にも全て金銭的「価格」をつけて判断することに
辟易とし懐疑的でいるのですが、
”あの「これからの正義」のサンデル教授は如何様に?”
と思い、”面倒臭そうだなぁ”と思いつつも購入してしまいました。

「これからの正義の話をしよう」
実は、ハードカバーで購入したものの、読了してません。...多分。
”読み切ったぁ!”という記憶がない(苦笑)。

あの本のサンデル教授の印象は、殊更に...
-攻撃的な「透明」
とでも言うのかな?
対立する命題に対して、両極端、真に極端な事象をぶつけあい
「それでもどちらかが”正義”と断言できる?」
という問いかけの連続で、命題も重くて”ぐったり”してしまいました。
...あの本の結論はどうだったのだろう?

この本も、基本的に「攻撃的な中立透明」な教授の”視点”、
思考の拡大範囲とバランスは変わっていない様に感じます。
ただ、
「立ち位置」
は鮮明で、危機感に満ちていたようにも。

一例、
級数的に拡大を続ける「市場原理主義」の先鋒、経済学者の弁
「(例えば献血の様な、倫理的・利他的活動について)市場原理の導入、
 金銭的な需給を募り価格をつけて流通=市場を作ることで、
 【希少資源である倫理・利他的行動の無駄遣いを減らせる】
 事が経済学者の世の中への貢献...」

に対しての、サンデル教授の弁
「...我々の愛や善意の容量は、使ったからといって減るものではなく
 実践することによって拡大するという可能性は無視されているのだ。
 愛し合う二人について考えてみよう。
 愛を蓄えておきたいと思い、生涯にわたって互いにほとんどなにも
 求めないとしたら、二人はうまくいくだろうか?...」

教授の、アリストテレスからの引用
「我々は、正しく行動することによって正しくなる。
 節度を持って行動することで節度を身につける。
 勇敢に行動することで勇敢になれる。」

加速して止まない”なんでも売り物に”社会と対峙する際の
二つのキーになる視点を教わりました。
・不平等について
・腐敗について
ま、教授ほどに徹底した”哲学的検証”はできないまでも、
どんどん入り込んでくる
”金銭的価値判断が全てを凌駕する”
ことに、
”落ち着いて懐疑的でいたい”
と考えているので、良い「考え方の種」を得たと思います。

ただ、
...読み返して理解をもうちょっと深めたいけど、
やっぱりちょっと面倒だなぁ^^;;

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90419.html