2014年7月26日土曜日

【本】「消費」をやめる 〜銭湯経済のすすめ 平川克美著 ミシマ社刊 

”デフレは起きていないんです”
に、すっきり。
やっぱりそうですよね?

通貨の価値が異常上昇して、物価が下落している...
という感覚を持った事が無く、じゃによって
”インフレ誘導”の政策方針にずっと違和感があったのですが、
本書でサクッと指摘されて、ああ、やっぱり感。

”物価が安くなったのは、低原価の品物を
低価格で売っている販売戦略なだけであって、
高額なものはキチンと高額のまま。
総体としての物価は別に下がっていない”

そこに、あえて”インフレ誘導”をして
貨幣価値を下げる戦略をとったら...。
原発停止で
”エネルギーコストが大問題”
なのに、あえて円の価値下げるんだ...???
政策は何を目指しているの??
(これは書中ではなく私の疑問)

など、特に経済問題に関しての
”なんだかもんやり違和感あるなぁ”
という部分に対して、「平川解」
をすっきり提示してくれる本でした。

ただ、全般に、
「平川さんの主張!」
を論ずる、というよりは、
「皆、聞いたなりに信じるのではなく、
 自分の感覚で考えませんか?」
との姿勢が受け取れて好感があったのですが、
他の読者さんにはどうなのだろう?

対話書き起こし、のスタイルらしく、
”データがっつり、取材深々のどっしりナレッジ”
をお求めにはちょっと軽いし、
”銭湯経済ライフスタイルのノウハウ本♪”
ではまるでないので、
(そこちょっと期待してた^^;;)
その点は誤解無い方が良いかも。

個人的には、読後のすっきり感は”銭湯”並、でした(笑)。

http://mishimasha.com/books/yameru.html

0 件のコメント:

コメントを投稿