2011年8月2日火曜日

陸前高田〜牡鹿/石巻訪問20110723〜24 #3

(続き)
引き続き、訪問の全写真はこちらに。

今日は、現地の方との食事会と、自宅避難の方にお見舞いの食料他をお届けに。
沼津の水産加工会社さんから提供いただいた干物と、W支援の福島の桃と。
私はお届けに同行し、いつも沼津から運んでくる干物を、
実際にお渡しさせてもらいました。
牡鹿半島 小積浜にある津波の碑
「地震があったら津波...忘れるな火の元の...先に老幼続いて避...」
と読めます。
...。
完全に津波が突き抜けた家々や、基礎だけになってしまった集落の端に、
僅かに高台になっている家が一軒。
「やっと先週電気がきたの!んで、早速いろいろ繋いでみたけど全部駄目で(笑)」
明るくお話されてますが、...4ヶ月半も、電気無しに、廃墟になった集落の中で...。
「水道は?」
「まだだけど、もうそこまで来てるから!」
...。
カメラを向け難かったので、メモで。
クリックすると、多少大きくなります。
家の中も、1階は壁が剥がれたり、床が抜けていて殆ど使えず、
2階で生活されていました。
少しでも高い場所で寝る...今思えば、そういう気持ちもあったのかも知れません。
「直してもしょうがないけど、住めるようにはできそうだから。
家電買ったのよ(笑)」

他にも数カ所回りましたが、総じて皆さん明るく、
オトナな冗談で笑っていました。強いなぁ...。

本当に、まだまだ、何も終わっていなかったです。
やらなければいけないけど、どうすれば良いのか途方に暮れるばかり...。

でも現地では、手の中に、今出来る小さな事はいくらでもあって、
それをひとつひとつ、人を笑わせながら片付けて行く皆さんがいました。
ゴールではなく、1cm先の未来を見ているような。
1cmの積み重ね。1cm進めた喜び。

晴れた牡鹿半島は、言葉通りのコバルトブルーの海に。
これが、北は八戸・種差海岸まで続く、壮大な芸術作品が三陸海岸。
宝物のツーリングコースでした。
いつかまた。心から能天気に走りたい。
「まだ終わっていない」
その事だけは、しっかりと刻みこみました。
引き続き、できることを。

また伺います。
(結)

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